夢うつつな旅行をしてきた件(3)

ブログを1回書くごとに1か月が経過しており、リアルタイムで恥の上塗り中というところですが、終わらせないことにはどうしようもないので自分のためにも旅行記の続きです。(もう2か月前の旅行の話)

旅行というものがこれほど生活の中から失われるとは思っていなかったので、その幸せな時代のことを考えることにも意味がある気はする。ただ面倒くさがって書いてなかっただけだけど。

 

 

さて、皆さんが連続でゲームをプレイしたことのある時間はいかほどだろうか。

僕は今まで、夜22時頃からプレイを始め、そのまま朝6時くらいまでプレイして「朝になっちゃったーw今日はいっぱいゲームしちゃったなw」と思うくらいのあっさーいものだった。

その後、FF14という"怪物"に出逢い、18時間くらいぶっ続けでプレイすることになったりするわけですが………………

 

今回、15時のチェックイン後からプレイし始めて現在は深夜3時。とりあえず12時間くらいぶっ続けのプレイとなっている。

買ってきた眠眠打破の貯蔵も十分。酒も大量。買ってきたカップ麺もまだまだいっぱい。まだまだプレイするだけの体力もある。ただ腰が鬼のように痛い。温泉の座布団が憎い。

 

そして僕は、ひたすら冬木市で、多くの衛宮士郎の屍を積み上げていた。

しかしこのゲーム面白い……アーチャーとの対決めっちゃいいっすね…………派生作品が多々出た後にこのアーチャーのセイバーに対するお気持ちをお見せさせられると……良い……そうなんだよな、「その日、運命に出会う」だったんだよな……

まあゲームの内容についてはここでは話し過ぎないようにして……(詳しくは別記事で書くぞ……いずれ……)

 

 

ふと時計を見る。朝5時。午前29時。プレイ開始から14時間。

……何だか身体が重くなってきた。少々目も重い。いやまあでも全然眠くはないんですけどね!

ただ、ちょっとだけ、ちょっとだけ布団の上で横になってプレイしちゃおうかな……いや全然寝るわけじゃないけどね……ただ少し……身体が重いだけで……布団で……5分だけプレイするだけで…………

 

スヤァ……     
   ./ ,' 3/⌒ヽ--、_
 :/l.  /____/
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 

 

 

2日目

——目を、覚ます。今の自分の状況を改めて確認する。

 

寝てたーーー!!!!

時計を見ると2時間ほど意識を失ってしまっていたらしい。

バッチリ対策をしていたと思ったのだが、やはり人間「絶対に寝ない!絶対に寝ないけど、だけど、ちょっとだけお布団に……」とやったところで絶対に寝てしまうのだ。人生既に数十回と繰り返した教訓のはずが…………

 

過ぎたものはしょうがない。とりあえず既にオープンしている温泉に入って考えてくることにしよう……

 

少しぬめりけのある、本物の温泉に浸かって考える。この旅行が終わるまでに自分がプレイする必要時間を考えてみると……

プレイに必要なのは約40時間。

僕がこの旅行で使えるのは確か43時間ちょい。

その上で既に30分ほどの入浴を2回こなし、

2時間ほどの気絶を経て、

夜飯およびちょっとTwitterしてしまった時間もあって……

 

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……まあやるしかねえ。

 

部屋に戻って朝7時半。

現プレイ時間は14時間ほど。とりあえずこのままプレイしていけばお昼すぎには終わるはず……幸い話も終盤に向けて少しずつ収束してきている。

 

朝飯のカップうどんにお湯を入れながら、プレイを再開する。

 

あー、お前、それを知っていて、そこでそういう発言をするのはズル……お前…… 

うお、このシーンってここで出てくるのか……かっこいい……

 

……しかしこのゲーム、露骨な「ゲームとしての盛り上げるポイント」みたいなものをすごく感じるし、そうでなければ成り立たないんだろうなと思う気がする…… 

 

あー!絶望!しかして人の心は奇麗!!爽やか!!俺の思う「那須きのこ」!!!久しぶり!!!

 

 

——ゲーム、クリア……!

達成率が100%になっていないが、とりあえずEDを迎えることができた。

 

今の時間は午後3時半。 奇しくもチェックインからほぼぴったり24時間。

そして、ここまでのプレイ時間は22時間半。寝ている間もパソコンはつけっ放しになっていたので、2時間ほどサバを読んでいるところもあるが、まあ20時間くらいはプレイしたことになるだろう。

 

ゲームを終えた後の気持ちの良い達成感と、「那須きのこ」の成分を存分に浴びた満たされている読後感。

そして、1日中文章と絵を眺め続けた負荷によって、頭が妙に鋭敏になってしまっている。

身体は痛いが、この部屋の情報の変わらなさに耐えられない。

……一旦外に出よう。

 

 

 

 これが人間を1つの部屋に閉じ込めて20時間以上ノベルゲームをプレイさせたときに出る"生"の感情の切り取りです。

 

ノベルゲームに書かれた「文章」から、美しい風景を脳裏に思い描き、美味しい食べ物を食べる描写に幸せを感じ、人の心の動きに感情を揺さぶられ、ということをずっと続けてきた結果、頭の想像力だけが暴走して感覚が非常に鋭敏になっている。

そんな状態で眺める自然の緑に空の色が、聞こえてくる川のせせらぎに風の音が、漂ってくる草木と土水の香りが、肌に触れる風や陽光の感覚が、食べているコンビニのアイスの甘さが、触って感じるこの世界の全てが、どれも普段感じてるよりも刺激的に、敏感に感じられる。

(「キメる」っていうのはこんな感じなのかなあ……)などとぼんやりと思いながら、コンビニで買ったお菓子をつまんで近くの川でリフレッシュする。はじめまして。徹夜でノベルゲーをプレイしてキマる成人済み二十代中盤男性です。

このときの感覚が、今回の旅行で一番貴重な体験だったかもしれないと思う。

「想像力」を高めることが、世界をより深く理解するためには大事なことなのだろう。その手段がノベルゲームを徹夜でやり続け、文章をひたすら読むことなのかどうかはよくわかりませんが…………

 

 

五感で"世界" を感じ、これで気持ちよくこの旅も終わり……ならよいのだが、まだ1日、ゲームが1つ残っている。宿に戻って"アイツ"と戦わなければならない。

 

 

 つづ……いちゃったよ!終わらんかった!!次回こそ終わらす!!!